子どもと芸術の関係が注目されるわけ

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子どもたちが感性を豊かにし、コミュニケーション能力を高め、創造性を高められるように……俳優や演奏家、舞踊家など実演家が集う芸団協では、一貫して、子どものうちから優れた芸術体験をすることが重要と考えてきました。芸術に触れることで、子どもたちの情操を豊かに育み、創造性を高めることができるという観点からです。

 

2000年前後から、芸術関係者のみならず、経済人などからも創造性を重視する発言がなされるようになりました。少子高齢化が進展し経済社会が変化するなかで、人々がより創造性を高めていくことが成熟社会における成長の源泉であり、持続可能な発展に不可欠だという考え方が広まってきたのです。個々の子どもたちの豊かな成長を願うだけでなく、社会全体の課題として創造力の重要性が注目されるようになったということです。折しも2001年には文化芸術振興基本法が制定され、次代を担う子どもたちに豊かな芸術体験を提供していくことは、以来、文化政策の重点課題のひとつとなっています。子どものうちからさまざまな芸術に触れることは、あらゆる人々が文化芸術を享受できる環境づくりに不可欠だからです。

 

子どもたちが芸術鑑賞をしたり体験機会に参加したりできる企画は、これまでも地域やいろいろな文化団体等によって提供されてきましたが、あらゆる子どもたちに芸術体験を提供するには、子どもたちの身近な学校という場で体験ができることが必要です。地域によって、学校によって、子どもたちが触れられる芸術体験には差があるのが現状ですが、あらゆる地域、あらゆる学校で鑑賞や体験の機会が充実していくように……。芸団協では、実演家たちがその専門性を活かして教育の現場に貢献できるよう、芸術と教育の接点について研究してきました。