2018.11.25

能楽堂での発表会の裏側

発表会まで、あとひと月足らず。
今回は、能楽の発表会の様子をご紹介しましょう。


能楽堂では、舞台正面に老松の絵が描かれ、
左手に「橋掛り(はしがかり)」という廊下のような部分があります。
その突き当りの五色の「揚幕(あげまく)」と、
右手奥の「切戸口(きりとぐち)」の2か所が舞台への出入り口です。

揚幕の奥にあるのが「鏡の間(かがみのま)」。
狂言装束に身を包んだ子供たちは、
自分の姿や動きをチェックし、気持ちを整えます。
揚幕の上げ下ろしは、昔ながらのやり方のまま。
幕が上がり、本舞台へと一歩を踏み出す子供たち。
いつも最高に緊張する瞬間です。

謡・仕舞は切戸口からの出入り。
スライド式の小窓からは、舞台の様子が見えます。
たった1枚の板戸を隔てるだけで、全く違う時間が流れます。
みんな一緒。
でも舞台の上では一人で頑張るしかないことを痛感します。

この日、先生たちは一人で何役も担当します。
全員が袴をつける謡・仕舞。演目ごとに装束が異なる狂言。
女性の能楽師も動員して、全員で手際よく着付け。
発表後の衣装の片付けも先生たちです。
幕の上げ下ろしから、舞台上のさまざまなサポートまで。

一期一会の気持ちを大切に、
能舞台での発表に関わることはすべて自分たちで。
能楽師という職業に誇りをもち、
子供たちに能楽を好きになって欲しい。
今年もまた大勢の先生方が一所懸命に尽くしてくださいます。
みんなの気持ちが一つになって、
新たな感動を生む日が、もうすぐやって来ます。(G)

撮影:武藤奈緒美(過去の発表会より)

※今年度 発表会観覧のお申し込みは11月26日(月)が締め切りです(当日受信有効)
詳しくはこちらをご覧ください。

「発表会」観覧募集 ~どなたでもご覧いただけます!- 2018年11月26日(月)申込締切です!