コラム 第三回

世論調査より―②文化芸術の振興のために力を入れること

― 内閣府が2009年11月に全国の20歳以上の国民を対象に実施した「文化に関する世論調査」(回答1,853人)からみる、国民の文化芸術に関する意識その2 ―


今後、文化芸術を振興していくために、国において特にどのようなことに力を入れてほしいと思いますか。この回答の上位5位は以下の通りです。全回答はグラフに示します。

1位 子供たちの文化芸術体験の充実48.6%
2位 文化芸術を支える人材の育成44.2%
3位 文化財の維持管理に対する支援41.9%
4位 世界に通用する高い水準の舞台芸術・伝統芸能等への支援29.7%
5位 日本文化の発信や国際文化交流の推進27.1%

子どもの豊かな成長は、大人の一致した思いでしょう。文化芸術の享受能力は子どものころから涵養していかないと身につかないと言われます。享受能力が培われれば大人は楽しむ文化芸術を自主的に選択することができ、育てるために支援しよう、継承しようとの意識も生まれてきます。
また、文化芸術への金銭的・人的その他の支援により、人々が文化芸術により親しむことができるようになり、それにより培われた感性や創造性を発揮することで、社会の活性化や経済振興に貢献するとの考え方があります。
こうした考えに「そう思う」と答えた方は78.7%にのぼりました。<参考>

内閣府「文化に関する世論調査」(2009)より作成





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