コラム 第五回

社会生活基本調査より―①全国の舞台芸術鑑賞状況<演芸・演劇・舞踊>

総務省が行っている社会生活基本調査は、1976年以来5年ごとに行われ、全国20万人を対象とした政府統計です。(同様の調査に「レジャー白書」がありますが、対象は3千人)


最新の2006年の調査では、1年間に演芸・演劇・舞踊いずれかの鑑賞を行ったことのある人の割合(鑑賞行動者率)は全国で14.2%。もっとも高い東京は21.5%で、およそ5人に1人がライブでの鑑賞を行っているということになります。次いで大阪府が16.9%、別項で紹介する音楽系の統計では上位にはありませんが、土地がら寄席やお笑いなどに足を運ぶ人が多いのでしょうか。首都圏、関西、愛知に加え、地方都市では複数の劇場を持つ福岡が10位となりました。一方、音楽系では上位にあった北海道が40位となり、ジャンルにより地域での鑑賞行動に差もあるようです。音楽系では、1位と47位との差が、8ポイントほどですが、演芸・演劇・舞踊では、12.8ポイントとなっており、より地域格差が強くなっているようです。





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