コラム 第四回

世論調査より―③国民が重要だと考える、こどもの文化芸術体験

― 内閣府が2009年11月に全国の20歳以上の国民を対象に実施した「文化に関する世論調査」(回答1,853人)からみる、からみる、国民の文化芸術に関する意識その3 ―


こどもの文化芸術体験が重要と答えた割合は、なんと93.1%に及びます。では、この体験機会を得るためになにが重要なのか。上位5位は以下の通りです。全回答はグラフに示します。

1位 学校における公演などの鑑賞体験を充実させる58.3%
2位 ホール・劇場や美術館・博物館など地域の文化施設における、子ども向けの鑑賞機会や学習機会を充実させる49.5%
3位 地域の祭りなど、地域に密着した伝統的な文化体験の機会をより多く提供する46.0%
4位 音楽祭や演劇祭など、地域で文化的行事を開催し、文化芸術に親しむきっかけを提供する41.0%
5位 歴史的な建物や遺跡などについて学習する機会を充実させる39.3%


実演芸術の鑑賞が上位にきましたが、実演芸術は演者と観客が同一の空間で時間を共有し、共感とコミュニケーションの中で成立する体験であり、現代のバーチャル化が進む社会にあっては貴重なものです。
人々はこの体験の効果に何を期待しているのでしょうか。上位5位は以下の通りです。全回答はグラフに示します。

1位 日本の文化を知り、国や地域に対する愛着を持つようになる60.2%
2位 美しさなどの感性が育まれる51.9%
3位 他者の気持ちを理解したり想像するようになる38.6%
4位 コミュニケーション能力が高まる37.9%
5位 他国の人々や文化への関心が高まる35.7%

文化芸術は人間が共同生活を始めた時、まさにその共同体の不可欠のものとして成立したと考えことができるのではないでしょうか。

内閣府「文化に関する世論調査」(2009)より作成





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