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ユースプログラムのお稽古はじめ<箏曲・日本舞踊・三味線>

2022.01.28 レポート

昨年末から今月にかけて、3つのユースプログラムのお稽古が始まりました。
中高生のためのプログラムは、お稽古の回数が10回だけ。みんなで集中して臨みます。

昨年12月19日、ひと足先に箏曲コースがスタートしました。
ユースプログラムは山田流。生田流とはこと爪のかたちや楽器に対して座る向きが異なります。
打爪(うちづめ)、押し手(おしで)などの弾き方を教わります。押し手は、左手の指の腹で糸を押し下げて音の高さを上げる奏法。瞬時に半音の音程をしっかりと出すのにひと苦労!

先生より「これは体感で覚えるもの。少々痛くても、ここは根性だと思ってがんばって、ぐっと押して弾いてみてください。それから、おことには歌がついていて、弾きながら歌います。そのうち、寝ていてもメロディを口ずさむようになりますよ(笑)」
 

続いて、1月16日には日本舞踊コースも始まりました。
自分で浴衣を着るのは初めてですが、見様見真似で整えて、姿勢から、すり足、三つ首など基本の動きを学びます。正しい構えはあちこちに神経を行き届かせ、筋肉を使わねばなりません。これが結構つらい!

先生より「今日、帰宅したら、お家の方に向かって習ったとおりにご挨拶してみください。驚かれるかもしれませんが、恥ずかしがらずに(笑)。日本人であっても、着物を自ら着て、きちんとご挨拶ができる人は少ないです。その限られた仲間に入った皆さんは、それだけでもすごいこと。踊りは心を込めて踊ります。身近な人への挨拶にも心を込めてくださいね。」
 

最後は、1月23日、六番町にある紫山会館(しざんかいかん)で始まった三味線コースです。
楽器やバチの持ち方、姿勢や構えを丁寧に教わります。みんな、おそるおそる楽器を手にしますが、三味線はバランスが大事。コツを覚えると、余計な力を使わずに楽器を構えることができます。

先生より「三味線の音はよく漫画などで“ベンベン”と書かれていますけれど、そういう音はしないんです。実際には、とってもきれいな音がします。アジアの人たちが好む倍音を活かした響きが特徴です。そして、三味線は大変難しい楽器。皆さんは、そんな楽器に挑戦するんですよ(笑)。」
 
  

さあ、どのコースも覚えることがたくさん。ユースプログラムは集中して駆け足で進みます。
皆さん、どうか健やかに、和のお稽古からたくさんのことを発見してください。