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杵家会館でのお稽古はじめ<三味線>

2021.12.13 レポート

キリッと冷えた朝の空気が心地よい11月21日。
恵比寿の杵家会館で、三味線コースのお稽古が始まりました。
今年もかわいらしい“こけし”たちがお出迎え!

手の大きさを見てもらって自分にあったサイズのバチをもらいました。
角がとがっていて壊れやすいので、丁寧に扱わなくてはなりません。
指かけやひざゴムなど大切な小道具も。
三味線屋さんがカラフルに取りそろえてくださったので、子供たちは少し考えながら自分の好きな色を選んでいました。
 

はじめに、先生からお話です。
「いちばん大切にしているのは礼儀です。きちんとしたご挨拶から始めましょう。」
座布団からおりて、先生やクラスの仲間、お稽古に通わせてくれるご家族へ感謝の気持ちを込めて「お願いいたします」と声をそろえました。

楽器やバチの持ち方、手首の使い方、姿勢や構えを真剣に教わります。
しばらくすると、子供たちがモジモジ、ソワソワ……。そうです、正座がつらい!
足のしびれを早くなおす方法も教えてもらいました。これはお稽古以外でも使えますね。
 
 

「三味線の糸は何本ありますか? “三つの味がでる線”と書きます。
この三本の糸だけでいくつもの音を出して、美しい曲を演奏します。」
一番手前の太い糸から、一の糸、二の糸、三の糸、と呼びます。
右の手首をきちんと曲げて三味線の胴を押さえておけば、左手を離しても楽器が動くことはありません。
すべてはバランスです。

ただ鳴らすだけではつまらないので、リズムをつけてみました。
ドンドドドン、ドドドン……
なんだか緊張もほぐれて、楽しくなってきたみたい。
   

この日はここまで。
「これから皆さんが学ぶのは伝統芸能です。
伝統とは、お母さんやお父さん、おじいさんやおばあさん、そのまた昔の人たちが培ってきたもの。長い間、大切に受け継がれてきたものです。そういう芸能を皆さんに教えますので、楽しんでくださいね。」