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大久保スポーツプラザでのお稽古はじめ <箏曲[新宿]>

2023.11.08 レポート

10月15日、新宿区立大久保スポーツプラザで箏曲[新宿]コースが始まりました。
長くお世話になった新宿文化センターが改修工事に入るため、今年から新しいお稽古場として加わりました。
スポーツプラザとあって卓球ラケットを持つ人やフラダンスの衣裳を身に着けた人たちも。
お稽古をする3階には屋外テニスコートもあり、とても明るい雰囲気です。

あいにくの冷たい雨にもかかわらず元気に集まってくれた子供たち。
心配していた先生方にも笑顔が戻りました(駅からの道に金木犀のトンネル)。

 

箏曲のお稽古では、本来、畳(たたみ)の部屋に入る前に手を床についてごあいさつをします。
いまは感染症対策のため、立ったまま一礼です。
「おはようございます、失礼いたします」と大きな声で、心を込めて。


演奏時に使用する‶箏爪(ことづめ)”を指に付けてみます。
本年度の新宿コースと立川コースは生田流のお稽古です。
生田流の爪は四角いかたちをしていて、角(かど)を使って絃を弾きます。
新品だとかたくてちょっと痛いけれど、ここは我慢(がまん)のしどころです。
「そのうち自分の指だと思えるように、なじんできますよ」と先生。
絃を弾いて音を出してみます。

 

 

次は、歌です。「え? 歌もうたうの?」と思ったかもしれません。
箏曲は、楽器を奏でながら歌う曲も多く、演奏と歌は同じくらい大切です。

はじめにお稽古する曲は「さくら」。
「さくらの曲を知っている人は?」と先生がたずねると、多くの子が首をかしげていました。
おうちの方は知っているはずですので、教えてもらってくださいね。
実は、子供がおことを習い始めるときのために作られた曲だそうです。
♪(歌詞)さくら さくら やよいの空は 見わたすかぎり……

 

13本の線が書かれた用紙が配られました。
そうです、“エアおこと” です。
おうちに楽器がなくても、うたいながら指使いが復習できますね。
早速、挑戦している子が!
先生からは「一日に数分でも良いので続けてみてください。今日のお稽古のことをおうちの方にお話するだけでも復習になりますよ」とアドバイス。

 

この日、お部屋の前を通り過ぎた卓球クラブの方が「おことの音が聞こえる!」とうれしそうに話していました。
「さくら」の歌詞にある“やよい”とは3月のこと。
見渡す限り桜の花が咲き誇る頃まで、子供たちの成長に期待がふくらむお稽古初日でした。