GEIDANKYO 公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会[芸団協] 芸能花伝舎 沖縄県

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2014.08.29

アーツマネジメント連続講座 講座⑦『芸術組織の基本とその役割―事業計画と予算をつくる』8月26日レポート

講座⑦『芸術組織の基本とその役割―事業計画と予算をつくる』の2日目は、文学座所属の演出家、西川信廣さんにお話しいただきました。


講座⑦西川信廣まず、文学座70年の歴史をまとめた映像資料を視聴しました。

3人の演劇人によって立ちあげられたことに端を発する「合議制」が文学座の大きな特徴のひとつだと語る西川さん。

「組織が長く続くことによって、設立当初の目的や理念が変質してしまう」
「組織全体で共有する大きなテーマを設けることで、組織としての軸を作る」

ひとりの強いリーダーに頼らない形で、現在200名を超す大組織となった劇団の意思・意識をまとめていく苦労や工夫が、お話の端々ににじみます。

仕込みの経費や過去の累積赤字額、劇団員がテレビや映画に出た際のギャラの話など、西川さんの軽妙な語り口によって惜しげもなく飛び出す劇団の台所事情に、受講者の皆さんも驚いている様子でした。





講座⑦8月26日また、後半にお話しいただいた文学座による演劇ワークショップは、講座③(6/23)の可児市文化創造センター館長・衛紀生さんの回でも話題になりました。

ひとつのトピックについて、文化施設側と芸術団体側の双方から聞く機会を得たことで、受講生もかなり立体的に状況をイメージ出来たのではないでしょうか。

多様な講師を招いて開催しているこの「連続講座」の意義をあらためて実感した講座でした。

 

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