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2017.03.31

アーツマネジメント講座2016 講座14『人と人、世代と世代を繋ぐ、地域の芸能~三陸国際芸術祭の事例から』1月23日レポート

講座14のテーマは、地域と芸能。NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(以下JCDN)の佐東範一さんを招き、特に東日本大震災以後に東北で行なってきた活動と、岩手県大船渡市を中心に行われる「三陸国際芸術祭」についてお話を伺いました。

2011年3月の東日本大震災で、三陸沿岸を中心とした甚大な被害を目の当たりにして以来、佐東氏は、「文化・芸術で何ができるのか」と模索し続けたといいます。
震災直後から、避難所や福祉施設などをまわり、被災者の方々の体ほぐしや体操などを行っていました。
そうしたなかで、「警察や自衛隊による具体的な復興支援と、文化・芸術による支援とは、根本的に何かが違うんじゃないか」という疑問が湧きます。
もっと地元の人たちが中心になるような支援の形があるのではないか、と感じたのだそうです。

東北地方は、郷土芸能がとても盛んな地域。岩手、宮城、福島の3県だけでも2000以上の団体が存在するといわれています。
郷土芸能が世代間をつなげ、人と人のつながりをつくってきた地域。
しかし、震災による被害で、郷土芸能が消滅の危機にあるところも少なくないといいます。

地域の方々が主体となり、アーティストなど外から来た人々が東北の芸能を学ぶ。そこから新しい関係性や新しい文化をつくり、復興へ向けて共に進んでいくことができないか。
そうした思いから、アーティストが東北の郷土芸能を習いに行く「習いに行くぜ!東北へ!!」を2013年より開始。
これが、「地域と一緒に何かをつくっていく」という視点での活動のきっかけとなり、フェスティバルの構想が生まれたといいます。

●三陸国際芸術祭
郷土芸能の宝庫である東北沿岸部・三陸地域の魅力を、日本全国・世界へ発信すること、そして芸術を通した国際交流を目的に、2014年に第1回三陸国際芸術祭を開催。
「地域の人たちが一番輝くこと」をモットーに掲げ、「ヒューマン・セレブレーション」というサブタイトルがつけられた。
2016年までの3回の芸術祭を通して、自然災害や紛争から、芸能を通して人々が立ち上がり、そして芸能が心の拠り所にもなっていることを再確認したといいます。
ダンスや演劇の力で人々が自信を取り戻し、コミュニティの魅力を再発見しているのです。
自分たちが住む地域に、国内外から様々な人たちが訪れること、そして自分たちの地域を知ってもらうこと、それは自分たち自身が地域の魅力を再発見することなのかもしれません。

平成28年度アーツマネジメント研修派遣では、大船渡市に滞在し、三陸国際芸術祭を中心にJCDNでの研修を実施している研修者がいます。
研修報告も楽しみですね。

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講座14 人と人、世代と世代を繋ぐ、地域の芸能~三陸国際芸術祭の事例から

【日時】平成29年1月23日(月)18:30~20:30
【会場】沖縄産業支援センター
【講師】佐東 範一(NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク エグゼクティブ・ディレクター)

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